みゅうちゃんと龍のまるちゃんの物語

 みゅうちゃんが、大樹君から近況報告を知らされる少し前のことです。  ゆきさんは、久しぶりに、ミディアム(霊媒)の先生と会って学ぶために、みゅうちゃんの町の近くまで来ていました。  さらに、これを機会にして、俊哉さんの家を訪ね、みゅうちゃんと会って話をすることにしました。...
 みゅうちゃんは深い眠りから目を覚ますと、辺りを見まわしました。  みゅうちゃんの目に前には、見渡す限りの草原が広がっていました。  よく目を凝らしてみると、とても大きな広場の先に、西洋風の幻想的な建物が見えてきました。  みゅうちゃんは、その建物の前まで歩いて行きました。そして、しばらく様子を見てみました。...
 「おじいさん、早くいこうよ~」と、ちいちゃんが言うと、  「そうよ、早くいこう」と、みゅうちゃんも言いました。  今日は、朝早くから、ふたりの声でにぎやかです。  「まだ早いから、おとなしく待ってなさい」と、お母さんに注意されました。  「だって~」と、ちいちゃんは納得がいかないようです。...
みゅうちゃんと龍のまるちゃんの物語 みゅうちゃんが龍のまるちゃんと夢の世界と夢の国を旅するお話です
 「おじいさん、読書会って、どういうものなの?」と、みゅうちゃんは聞きました。  「読書会とは、人が集まって、本を通じて交流するイベントだよ」と、おじいさんが答えました。...
 あれからしばらくして、おじさんの智也さんは、大樹君の家に行き、そのまま一緒に住むことにしました。  こちらの世界に来た時期は、智也さんのほうが早かったのですが、大樹君の方が、はるかに成長しているように見えます。  そして、今まで大樹君がおこなってきた夢の世界でのお仕事を、智也さんは、大樹君に教わりながら手伝っていました。...
 前回、大樹君は、おじさんの智也さんの力になりたいと努力しましたが、思うようにはいきませんでした。  そこで大樹君は、大樹君がまだ一才のときに他界した祖父に会って相談することにしました。  大樹君にとっては、お母さんのお父さんになります。  大樹君が知っている祖父の記憶は、写真の中にいる祖父の姿だけでした。...
 みゅうちゃんは、再び、龍のまるちゃんと夢の世界に行きたいと思いました。  (この間、いろんなことがありすぎましたからね……)  今回は、そんな、みゅうちゃんと龍のまるちゃんとのお話です。  「ねぇ、まるちゃんは、本当にいるの?」と、みゅうちゃんは、龍のまるちゃんに聞いてみました。...
 「おじさん、ぼくの家に行こうよ」 霊の世界で、大樹君は、ある男の人に声をかけていました。  「誰かいるのか?」と、その男の人から声が聞こえました。  どうやら、頭を抱え込んで座っている男の人は、大樹君の姿が見えていないようでした。...
 これは、みゅうちゃんがおじいさんと、大樹君の叔父の俊哉さんの家に遊びに行ったときのお話です。  「今日は、わざわざお越しいただいて、ありがとうございます。おじさんも、お元気そうで何よりです。それから、あなたが孫のみゅうちゃんね。夫の俊哉から話を聞いていたけど、小っちゃくって、可愛いわ~」と、俊哉さんの奥さんがあいさつをしました。...

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