「ねぇ エリス、天使に翼はついてるよね。」
「マシュー、どうしてそんなことを聞くの?」
「天使に翼が生えていると思っているのは、キリストを信じる者の妄想だって、言われたから……。」と、マシューが答えました。
「そんなこと、誰に言われたの?」と、シスター・エリスが聞くと、
「ほら、あのわからずやのセイエンだよ。」
「あ~、あの人は、仏さまを信仰していますものね。」
「でも、いつも村人を助けている、とても偉い僧侶なのよ。」と、エリスは答えました。
さらに、「私は、こんな話を聞いたことがあるのだけど、聞きたい?」とマシューに聞くと、
「エリス、もちろん聞きたいよ。」と、マシュ―は答えました。
シスター・エリスの物語は、ここから始まります。
シスター・エリスの物語は、夢の世界でのお話です。