ちいちゃんと龍のまるちゃん


 今朝は、しばらく続いた雨も止んで、青空が広がり、気持ちの良い空気が辺りを包んでいました。

 

 みゅうちゃんと妹のちいちゃんは、今日は外で何をして遊ぼうか?と、二人で縁側から空を眺めていました。

 

 「ちいちゃん、ほら、あそこの雲を見てみて」と、みゅうちゃんが言いました。

 

 「あっ、あれね~」と、ちいちゃんは、背伸びをしながら答えました。

 

 「あれが、龍のまるちゃんだよ」と、みゅうちゃんが言うと、

 

 「あれが、そうなんだ~」と、ちいちゃんは言って、

 

 「わたしにも見えた~。龍が見えた~」と、得意になって、喜んでいました。

 

 青空の中で、「ちいちゃんは、仲間外れにされているように思っていたからね。サービスだよ」と、龍のまるちゃんが言ったような気がしました。

 

 「ありがとうね。まるちゃん」と、みゅうちゃんは小さな声で言って、

 

 「良かったね、ちいちゃん。今日は何して遊ぼうか?」と、笑顔でちいちゃんを見ました。