みゅうちゃんと大きな木


 このところ、とても暑い日が続いていました。

 

 お昼ご飯を食べ終わって、お家の中で、妹のちいちゃんとおままごとをして遊んでいました。

 

 しばらくいっしょに遊んだあと、今度は縁側で、妹のちいちゃんとアイスクリームを食べています。

 

 「ねえ、ちいちゃん、この前、河原の近くのとても大きな木の所にいったらさ~」とみゅうちゃんは話しました。

 

 「それで~」と、ちいちゃんは答えました。

 

 「木の根元にゴミが落ちていたから、拾ってあげたんだ~」

 

 「それでね、その木に向かって、ごめんね、今、きれいにするからねって、心の中で思って、ゴミを片づけたの」と、みゅうちゃんは、続けて言いました。

 

 「みゅうちゃんはえらいね~」と、ちいちゃんはお母さんのマネをして言うのでした。

 

 「そうしたら、風がサーって吹いてきて、ありがとう。愛してる。って、大きな木が言ったの~」と、みゅうちゃんが言いました。

 

 「みゅうちゃんは、やっぱり、私のおねえちゃんだ~」と言って、ちいちゃんは笑うのでした。