· 

過去のブログから2

14日6月2017年

 「死後も変わらず……」

 

 昨年(平成28年)、近くに住むマキさん(仮名)という60代の女性の方からヒーリングの依頼がありました。その方は、「精神的に落ち着かず、恐怖心がとても強くてつらい」というので、まずはその方の話を聞くことにしました。

(この依頼を受ける前に、90歳を過ぎたマキさんの母親を直接ヒーリングしたことがあります。それにより、長年の背中の痛みを解消したいきさつがあります。)

 わかったことは、このマキさんという女性は心配性な所があって、人に依存する傾向があるようです。このような性格も原因になっていることは、間違いないと思われます。けれども一番の原因は、次のようなことでした。

 

 マキさんには、姉のアイさん(仮名)という方がいました。その方は7年以上前に亡くなられたのですが、それまでとても親しくしていたそうです。

 姉のアイさんは、建物の階段から足を踏み外して転落し、発見が遅れたために手遅れの状態のまま亡くなられたそうです。せめて死後の世界では、姉に幸せになって欲しいと願っていたそうです。

 そして、その姉の転落死から7年以上も経過しているにもかかわらず、最近、その姉のことを思い出すようになったことと、それに加えて耐えられないほどの恐怖感が襲ってくるようになったというものでした。

 

 その話を聞いたあと、その恐怖感とは、姉のアイさんが死後の世界で感じているものを、妹のマキさんも感じているのではないかと私は思いました。

 その時のヒーリングで、私は姉のアイさんの存在を感じていたので、インスピレーションに従ってヒーリングをすることにしました。それはマキさんとともに、姉のアイさんの幸せを願い、アイさんに死の自覚を促し、守護霊に導いてもらうように諭しながらヒーリングをするというものです。

 それから数分後には、マキさんの恐怖感などのつらい症状はおさまりました。

 (この時のヒーリングの様子としては、私の両腕にゾクゾクと鳥肌が一気に立って、とても大変でした。あとでわかったことですが、もしも、私が守護霊団に守られていなかったら、逆に憑依されてしまい、ひどい結果になってしまったと思われます。)

 

 それからしばらくの月日が経ちました。マキさんから、アイさんの夢を何度か見るようになったと相談を受けました。マキさんによると、その時の姉は何も喋らないけれども、何か言いたそうに感じるというものでした。そこで、姉のアイさんが死後どうしているのかを、他の方(霊視能力者)に協力してもらい、霊視による調査をしてもらいました。

 

 しかし結果は、「死後の世界を知らずに、現在も地縛霊となってさまよっているようです。まったく連絡がとれません。」というものでした。

 

 何故、アイさんは、地縛霊となってさまよっているのか?

 

 かつて、アイさんには、とても愛して信頼していた男性がいたそうです。その男性の事業を支えるために、多くの財産を貢ぐことをしたそうです。亡くなる直前には、自分の所有するマンションをも処分して、お金をつくって渡したそうです。

 しかし、とうとうお金が無くなって、支えることが出来なくなると、その男性は見切りをつけて、他の女性の所へ行ってしまいました。

 

 アイさんは、その男性が「お金だけが目当てで裏切ったことを絶対に許せない。」と、生前に何度もマキさんに話されていたそうです。

 それからずっとアイさんは、生きている間だけではなく死んでからも、その男性とそれに関わる女性や家族を恨み続けてきたようです。

 

 ”死んでも許さない”そういう気持ちを抱いたまま不幸な事故に遭って、地縛霊となってしまったアイさんでしたが、いまだに復讐をすることに喜びを覚えて、やめようとしませんでした。(こちらが呼びかけても、マキさんが願っても、止まらないのです。)

 

 偶然(ではないと思われますが)、人づてにわかったことで、その後の男性は、事業が上手くいかず、体の具合もとても悪いそうで、一緒にいる女性や身内にまで良くないことが起きていたそうです。さらにその男性は、「アイさんの恨みのせいかもしれない……。」と周囲にこぼしていたそうです。

 

 アイさんは、地上からみれば被害者であると思います。しかし、死後の世界では、救われないまま、まるで悪霊のように相手を恨んで、災いを起こしてしまっています。

 悲しいことですが心の奥では、本当に二人の間に愛があったのならば、苦しい思いをさせてまで、自分にお金を貢がせることなんてしないと、アイさん自身も気づいていたと思われます。

 けれどもアイさんは、お金によって、男性の心を何とか自分の方へ動かそうとしてしまいました。それもやはりかなわずに、愛情が憎しみへと変わってしまい、自分の苦しみをさらに大きくしてしまったのだと思われます。そして死後は、自らが男性に対する復讐という形で、罪を重ねてしまいました。(人は死んだからといって、無になるわけでも、自分以外の何かになれるわけでもないのですよね……。)

 

 この話から知ってもらいたいこととして、「スピリチュアルヒーリング」という横文字のイメージからは、邪霊や地縛霊などと言われている未熟な霊たちとの関わりが見えてこないかもしれません。

 けれども心霊治療(ヒーリング)に携わる方には、常に危険と隣り合わせであるということも、覚えておいて欲しいと思います。

 今さらですが、病気を癒す善霊の存在があるように、時には病気の原因となっている未熟な霊の存在も忘れてはならないのです。そして、心霊治療家(ヒーラー)にとって、これは避けて通れないことでもあります。ですから、軽い気持ちで心霊治療に携わるのは、良くないことだと感じています。

 

23日7月2017年

 「死後も変わらず……その後」

 

 以前(6月14日)に書いたブログのその後の様子になります。

 

 近くに住んでいる60代の女性であるマキさん(仮名)と、その姉であるアイさん(仮名)との話です。

 

 このアイさんは、自分を裏切った男性を恨んだまま不幸な事故に遭って亡くなり、地縛霊となって復讐していました。

 そして、他の方(霊視能力者)にも協力してもらい、何とか救いの道しるべをつくろうとしたものの、その呼びかけにも応じず、男性に復讐することに喜びを感じていたそうです。

 

 それでもマキさんはあきらめずに、その後も姉のアイさんの幸せを願い、たとえ目で見ることが出来ないとしても、霊界で幸せになる方法を語り続けてきたそうです。

 

 そのおかげか、亡くなったアイさんは、なんとか自分が死んだことには気づいたようでした。そしてマキさんの夢に現れて、「霊界って何?」と聞いてきたそうです。

 それから何度もアイさんは、マキさんの夢の中に現れるようになったそうです。けれども、いつまでたっても復讐をやめようとしない姉に対して、「それなら、もう夢に出て来なくていい」と諭したそうです。

 

 しばらく夢には出てこなかったものの、姉のアイさんが幸せでないことをマキさんは感じていたそうです。そして、それから数か月が経ちました。いつしか、私はその出来事を忘れてしまいました。

 

 つい先日、マキさんとお会いする機会があったので、いろいろ話をしました。その時、自分の病気のことや家族のことをひと通り話されたあと、「姉がお世話になりました……」と、突然おっしゃったのです。

 

 「はいっ?」と私が聞き返すと、「姉は救われました」と言って、「私にはわかるんです。もう姉が救われたということが……」と答えられました。

 もともとは、性格の良い姉だったそうです。とても悪いことをするような姉ではなかった。と、マキさんは言っていました。

 

 人が救われて幸せになることは、とても気持ちの良いことですね。私も嬉しかったです。

 

 「でもね~……。」と、マキさんの話は続きます。実は、マキさんにはもう一人のお姉さんがいます。(それでマキさんから、「姉がお世話になりました」と言われて、事情がわからず、どちらの姉だろうか?って思ってしまったのです。)

 

 ある日、そのお姉さんとバスに乗るために、バス停に向って歩いていたそうです。その時マキさんは、落ちていたゴミを片付けようとしました。

 そうしたら、マキさんのお姉さんが「自分が損することなんかしなくていい」と、ゴミを片付けるのを強く止めたそうです。そのことをとても悔しそうにおっしゃっていました。

 そもそもマキさんは、病気をきっかけにして、シルバーバーチの霊訓に出会いました。それから、難しいことはわからないと言いながらも、毎朝、近所の掃除を日課とされていたそうです。

 

 この時、私が感じた心の声……「アイさんじゃなくて、どうしてこっちの姉が生きているの?」と、声にはならない声にこそ、その人の思いが込められているようです。

 それにしても、愛の思いは、死によって遮られることなく、次元を超えて届くものなのですね。

 

02日1月2018年

 「マキさんの死」

 

 昨年のブログ「死後も変わらず……」そして、「死後も変わらず……その後」で、近所に住むマキさんの話を紹介させていただきました。

 そのマキさんが再度の抗がん剤治療を受けて、わずか半年程の昨年11月に亡くなられました。

 この報告を受けた人たちの中に、少なからずショックを受けた方もいるようでした。

 

 昨年のブログでも少しふれましたが、マキさんのことを改めて紹介したいと思います。マキさんは60代前半の女性の方で、過去にガンの手術をされた後、つらい抗がん剤治療にも耐えてこられました。

 その後、一人暮らしという理由もあって、自分に万が一のことがあった場合を考え、私の母を通して(守護霊の導きのようですが)、私に頼ってこられました。それをきっかけとして、一昨年に、ある方からヒーリングを受けて、一時期、シルバーバーチ読書会にも参加されるようになりました。

 

 そして、しばらくの間はガンの再発も見られず、このまま良い方向へと進んでいくだろうと思われました。何故なら、今までの身勝手な振舞いを反省して、少しでも人の役に立ちたいとの思いから、近所の掃除とゴミの片付けを日課としていたそうです。

 また、毎朝、神と守護霊にお祈りをした後、世の中の恵まれない子供たちが幸せになるように祈っていると話されていました。

 そういう生活をマキさんが心がけているうちに、同じようにガンで苦しんでいる人から、いろいろと相談されるようにもなったそうです。

 

 とは言っても、私も経験しておりますが、どんなに反省しても、そう簡単に、今まで積み重ねてきた自分が変われるわけではありません。それでもマキさんは、自分で気づいた悪い所を一生懸命変えようと努力されていました。

 もともとマキさんは素直な方なのだろうと思います。ちょうど1年くらい前に「読書会に参加して、心が綺麗になってきたのがわかる」と、嬉しそうに話していました。

 そのように話す一方で、まだ若い頃のマキさんは、車の中からゴミを道路に捨てることなど平気だったそうで、自分の子供にも同じようにさせてきたそうです。「自分たちだけが良ければそれでいい……」ということに、何の疑問も持たなかったと言っていました。

 

 以前のマキさんは、自分がガンになったことで死への恐怖におびえながら生きてきたそうですが、シルバーバーチの教えを知ってからは、神を信じるようになったそうです。

 そして人は、肉体の死によって全てが終るのではなく、それによって、霊界で第2の人生(本当の人生)が始まるということも、信じられるようになってきたと言っていました。

 

 さらに、先に亡くなった姉のアイさんの幸せのために、マキさんが努力されたことは、以前のブログを読んでくださればわかると思います。(※前のブログを書き終えた後、私は「この地上でマキさんがやるべきことを終えてしまったのではないか?」と感じていました。それでも抗がん剤の治療については、私なりに、いろいろ複雑な思いがあります。)

 

 マキさんと最後に会ったのは、「死後も変わらず……その後」のブログを書いたすぐ後のことです。ですから去年の夏が最後となりました。

 

 その時のマキさんの一言が忘れられません。

 

 「もう、死ぬのは怖くない。霊界でお姉さんと会って楽しく生きていけるならいい……。ガンになって、良かったと思っている。何も知らないで、汚い心のままで死んでいくのは嫌だから……。」

 数年前から持っていた小さなお守りに、死の恐怖から救ってくれるように必死にお願いをしていた姿からは、とても想像することが出来ない言葉です。

 

 「死後も変わらず……」「死後も変わらず……その後」「マキさんの死」のブログを、みなさんにご紹介することで、少しでもどなたかの役に立てることを願っています。

 

 マキさんの霊界でのさらなる向上と幸せを祈っております。

 

12日6月2018年

「以上、過去のブログから2でした。」

 

 こうして改めてブログを読み返していると、マキさんがすぐそばにいるように感じられました。そして、その背後には、姉のアイさんもいるのではないかと、ふとそんな気がしました。

 それはそうと、このような霊的体験を重ねていくと、明らかに自分を超えた大きな力とその存在を認めないわけにはいきません。

 とは言うものの、学んでも学んでも、わかるようでわからないのが、霊界のことであり、神のことであると思います。それに私は、ヒーリングのことも、ますますわからなくなってしまいました。

 きっと今までの私は、シルバーバーチの言葉を覚えていたに過ぎなくて、しかも氷山の一角を見て、多くを知っている気持ちになっていたのだと思います。

 さらに、世界中でとても多くの人たちが、こうした霊的体験を通して、人の役に立つために実践されていることを知りました。(何か、少しでも自分が特別みたいに感じたのが、恥ずかしいです。)

 私も、そのような人たちに恥じないような生き方をしたいと思っています。