何故、治癒力が欲しいのでしょうか?

 シルバーバーチから、霊的真理を学んでいる方ならご存知だと思います。それは、霊能力を求める動機が不純であれば、未熟霊などの良くない霊を引き寄せてしまい、霊能力を求めれば求めるほど、良くない結果が待っているということです。

 

 私も過去に、心霊治療家を目指して治癒力を求め、心霊治療家の所や養成セミナーなどにも参加した経験があります。その時は、能力の優劣が人の優劣を決めているような錯覚をしていたので、今となっては、とても恥ずかしく思っています。

 

 ここで改めて言う必要もないのですが、治癒力が流れること……つまり、ヒーラーになることを目的にされている方は、自分の動機が間違っていないかどうか?を何度も考える必要があると思います。

 もしも、シルバーバーチの教えから、自分の都合の良い部分だけを抜き出し、都合の悪い部分を見て見ぬふりをするならば、そのような方は、意図的に霊的真理を捻じ曲げているとしか思えません。

 そのような、霊的真理の都合の良い部分だけを利用して、人を欺く側にならないように気をつけていきたいと思います。

 

 シルバーバーチの霊訓(一)四章を参考にしますと、シルバーバーチは、霊が地上に働きかけるための道具が必要なことに触れ、「人間はとかく自分の関わった組織や団体にのみに霊力が顕現されているかに錯覚しがちですが、霊力というものは何ものによっても独占されるものではありません。人間側から勝手に操ることもできません。
 個人としてあなた方にできることは、その霊力の流れる一個の場として出来るだけ純粋であるよう心がけ、できるだけ多くの霊力が顕現されるようにする――つまり人のために役立つようになることです。~中略~ 霊力は地上的基準に従って働くのではありません。人間の勝手な打算的欲望で働きを早めたり自分の方に引き寄せたりはできません。~」と述べています。

 

 残念ながら、シルバーバーチの霊訓に書かれている一部の言葉を使って、霊能者を一人でも多く出すことが(シルバーバーチの)目的であるかのように勘違いされている方もいるようです。

 そのせいで、霊能力や治癒力を求めることに「正当性」があるのだと思われる方もいるかもしれません。また、人によっては「霊界から言われたこと」だとして、自分の正当性を主張される方もいることでしょう。ですが、その霊界とは、どのような霊界なのでしょうか?疑問に思います。

 

 霊的真理を学んでいくと、霊能力や治癒力を求めるよりも「人の役に立とうという心がけ」が大切なのだと思えるようになるはずです。

 ですから、もしも霊能力や治癒力がなければ、人の役に立てないと思う方は、たとえ霊能力や治癒力を得たとしても、その能力を人のためではなく、自分のために使用してしまうことは、容易に予想出来ることです。

 そして、そういう「能力があれば、人の役に立てるから……もっと能力が欲しい」という利己的な思いに反応するのは、どういった霊たちでしょうか?

 そのような霊たちのもとで行われているヒーリング?の話を、数名の方から直接聞いたことがあります。あるヒーラー?を例に出すと、その方のヒーリングによって、依頼者の病気が治るどころか、ヒーリングの後、具合が悪くなった方や、しばらく動けなくなってしまった方もいます。さらに、数日間も寝込んでしまった方もおられます。それは、本当にヒーリングと言えるのでしょうか?

 

 けれども、その方のヒーリングによって、体調が良くなった方もいると聞いています。これは、おそらく憑依霊が原因となっている病気だろうと思われます。

 これについては、次回の読書会で「除霊とヒーリングについて」をテーマにして、参加者の方と学んでいこうと思っていますが、この場合は「病気の原因となっている憑依霊が一時的に外れたために、病気が良くなったと感じるからではないか?」と考えられます。

 どちらにしても、この方のヒーリングを通して、何らかの良くない霊の影響があったのだろうと思われますので、覚えておいて欲しいと思います。

 出来ることならそのヒーラーの方が、目的である「人の役に立つこと」と、手段である「治癒力を得ること」との違いに気づいて、本当の意味で人々の役に立ってくれることを願っております。

 

 自分への戒めも含めて、シルバーバーチが「地上生活では勝者がいれば敗者がいるわけですが、霊性に目覚めた人間はそのいずれによっても惑わされてはなりません。」と教えてくれているように、地上的な優劣で判断するのではなく、霊的な視野でみることを常に忘れてはいけないと思っています。
 そのためには、何よりも謙虚さが必要だと思いますし、そうでなければ、シルバーバーチの教えを理解していくのも困難だと思われます。そういう私も、謙虚さを忘れないように心がけていきたいです。

 

 読書会でも、このような感じでシルバーバーチの教えから学んでいます。さらに具体的な例を参考にしながら、学びを深めていくように努めています。けれども私は、あいかわらず多数の人の前で話すのが苦手なのです……。ということで、今回は終わります。