偽預言者たち(下)

 よく考えたら、前回の偽預言者の続きを書かないと、たんなる「注意をしましょうね」っていう話で終わってしまいます。

 

 ……ということで、前回出てきた心霊治療家、本人ではありませんが、その弟子たちには、何度か心霊治療を受けたり、相談にのったりしてもらったことがあるので、その話も具体的な場所や名称を避けて紹介したいと思います。とは言っても、高校生にまでさかのぼるので、今から29年前のことになると思います。(まぁ、その心霊治療家の方は、とっくに亡くなっているのですが……。)

 じつはその頃、親戚の寺を継いで跡取りになるかどうか迷っていた時期でもあります。けっきょく、修行が嫌でやめました。

 参考までに、ここに出てくる心霊治療家たちは、病気の原因として、ほとんどが霊障によるものだと位置づけて、それに基づいて心霊治療をしていたようです。

 

 そして、私が心霊治療を受けた一番の理由は、喘息の治療のためでした。毎年必ず、年に2度以上発作をおこしていたからです。さらに、この喘息の発作がおきる時と、発作がおさまる時に、何者かが体に侵入してきたり、出て行ったりする感覚が、自分でもわかっていたからです。

 

 生まれて初めて受けた心霊治療でしたが、その時の心霊治療家は中年の女性の方でした。とても熱心にアドバイスをしてくれたので嬉しかったです。

 その時のアドバイスは、「心霊治療で効果があるのは半分だと思われます。あとの半分は、体質的なものからくるので、完治するかどうかは難しい、自分の努力が必要」ということと、「気持ちで負けちゃダメです。絶対に負けないという強い気持ちを持ってください」というものでした。けっこう良い思い出として残っています。それと、ヒーリングに関する指導も受けました。

 

 効果のほどはよくわかりませんでしたが、その後も7年以上にわたってゼンソクの発作が出てしまいました。体質が半分なのだと言われれば、そんなものかと、なかばあきらめてしまいましたが、霊障の方だけは、解消されていると信じていました。(何故ならお金の方も、10万円以上かかっていましたから……。)

 

 それでも懲りずに、十数年前までに、さらに2度ほど、そこの弟子の方たちに心霊治療を受けたことがあります。(最初に心霊治療をしてくれた女性の方は、心霊治療家を辞めてしまったようです。今の私には、辞めてしまった理由がなんとなくわかりますよ。)

 

 ちなみに、そこの弟子たちは、みんな霊能者と呼ばれているようでしたが、今考えると、霊視能力を持っていたのは、数人いる弟子の中で1人か2人だけだったように思われます。もちろん、その中には、人としても素晴らしくて、優しい方もいらっしゃいました。

 

 時が経ち、「シルバーバーチ読書会」で、ヒーリング(心霊治療)を無料で行っているというのを知って、驚いたものでした。

 はじめから、そういう方のような心霊治療家に出会っていれば、もっと、有意義な人生を送ってこれただろうに……と思ってしまいます。(でも……やはりその方にも問題があるんですよね。)

 

 それはともかく、読書会に参加するようになってからのことですが、私に憑いていた2体の邪霊と読書会に参加者されていた方に憑いていた邪霊たちとで合体(変身)して、よりにもよって、そのヒーラーに襲いかかるということが起きてしまいました。

(言葉にするとこんなものですが、映像として見えたら大変だと思いますよ~。でも、邪霊に襲われるのは残念ながら、そのヒーラーにも原因があるんですよね。)

 

 私に憑いていた邪霊の一人は、とても古くから憑いていたそうです。すでに解決したからいいものの、過去に受けた3度の心霊治療によって、完全には邪霊を払えなかったことが、結果として明らかになりました。(私一人に対して、背後にいる霊はずいぶんと賑やかなものですね。)

 

 ということは、過去に受けた心霊治療は、効果がなかったのか、もしくは失敗だったと思えてしまいます。(時期が来なかっただけと言われたらしょうがないのですが、高い依頼料が発生していますから……。)

   もっとも、弟子たちの師匠である心霊治療家の方は、もちろん本物の神だったわけではなく、あくまでも推測ですが、邪霊の作った世界の中で、信奉者もろとも、そう思い込まされていただけだったのではないかと思っています。残念ですが、最初の頃はそうではなかったはずです……。

 

 さらに、そこ独自の心霊治療のために使用するイメージが、邪霊とのつながりを強固にするために仕組まれたものだったとしたら、本当に怖いものです。(私にはわからないので、そうでないことを本当に願っていますし、病気が治るというのですから、善霊であると思いたいです。)

 

     けれどもその一方で、日本人特有なのか、実際にヒーリングを学んでみると、霊が原因となっている病気も確かに数多くあるようなので、全部が嘘と言うわけでもないように思われます。

 さらに、十数年以上前になりますが、そこの弟子の方たちに、数回に渡って霊的な指導を受けたこともあります。親身になって指導をしてくれましたので、もしもそれが何らかの役にたっているなら、そこでの経験も無駄ではなかったのかもしれません。

 が、そこでの指導や、やり方はどうであれ、霊界や守護霊との関りを意識するきっかけになったことは事実です。(私が指導を受けている間は、そこでの教えのせいなのか、守護霊に対して目を向けないようにしむけられていた気がします。もしかしたら、やはり邪霊の罠にはまってしまったのかもしれませんが、そういう教えがそこではまかり通っていたのです。……守護霊様、申し訳ありません。)

 

 ただ、残念でならないのは、神を信じ、素直にその心霊治療家を信頼している人たちは、普段はとても善良な人たちだと思われることです。

 かつて、その心霊治療家に疑問をもって批判をした人もいるようです。すると信奉者の中で、たちまち人が変わったように、批判した人を攻撃し続けた人があらわれました。(「言っていることとやっていることが違う」という批判さえも受けつけずに、「ならば、やめればいいでしょう」と突き放したそうです。さらに極めつけは、「やめた人は救われない」と脅したことです。)

 しかもそうやって、批判した人を追い詰めることで、その信奉者の方は、みんなから英雄のように称賛されたそうです。

 

 すでに、その方を含めて周りの方たちも、邪霊の作った世界の住人への道を歩んでいるのかもしれません。いや、すでに歩んでいるのでしょう。まぁ、それも私にとっては、すでに過去の話ですが……。

 そうは言っても、今現在は、本物だと思われる方であっても、「精神が不安定だったり、すぐ怒ったり、冷たかったり、あるいは、感情の起伏が激しい時は、注意が必要です。さらに、言うことがコロコロ変わり、自己弁護や自分の偉大さばかりを宣伝する」ようなことがあれば、すでに転落の道を歩んでいる可能性があります。

 

 そういう方たちも含めて、霊的真理に目覚めてもらうためにも、シルバーバーチの霊訓などを通して学んでいく場や会があることは、素晴らしいと思っています。

 だから私は、スピリチュアリズム普及のために、先駆けて努力されている方たちを、本当にすごいと思っていますし、敬意を抱いております。それで、私も少しでもみんなの役に立ちたいな~と思ったのです。

 

 そして、きりがないのでこれくらいで、終わりにしたいと思います。