お酒をやめた日(上)

 私が最初にアルコールを断とうと思ったのは、実はかなり前からのことでした。「シルバーバーチ読書会」のことを知る前から、つまり、心霊治療家を目指す前から、アルコールを断たなくてはいけないと感じていました。

 

 それはいつしか年を重ねるにつれて、「飲んでも飲んでも、満たされないし、飲みすぎれば具合が悪くなるし、お金はかかるし、お酒を飲んだ時にした約束ほど当てにならないものはないし・・・」と、アルコールを飲んだ時のメリットよりも、デメリットの方ばかりが目につくようになったことも原因のひとつです。

 過去を振り返れば、自分だけの問題にとどまらず、酔っぱらった時に、何度も他人に迷惑をかけてきてしまったので、本当に申し訳ないやら、恥ずかしいやらで、いたたまれなくなってしまいます。

 

 お酒を飲み始めた二十代の頃は、それこそ、お酒を通して、楽しい時間を友人や会社の仲間たちと過ごせることが、面白くて仕方がなかったのです。それが、いつにまにか、たんなる習慣としてお酒を飲むようになって、嫌なことから逃げるための悪癖へと変わっていったのだと思います。

 さらに悪いことに、4年くらい前に、健康診断で肝臓の数値も悪いことがわかり、病院で再検査をしたところ、このままだと50歳で死んでしまうよと言われてしまいました。実際には、私の父がこの医者の言うことを聞かなかったために、生活を改めずに大病し、死を早めてしまったみたいで、息子である私に、そうならないための忠告も含まれていたようです。再検査以降、2か月間、アルコールを飲まなかったおかげで肝臓の数値も良くなり、アルコール依存症のほうも大丈夫でした。

 

 その後、医者からはお酒を飲んでいいと言われたので再びお酒を飲んでいたのですが、何故か、朝の通勤途中で墨田川を通る時に、「お酒をやめる生活をおくるべきだ」という声なき声が私に語り掛けてくるのでした。

 そのため、4年間の間に何度も禁酒を試みるようになったのですが、数か月は続くものの、やめるまでにいたりませんでした。それでも、「シルバーバーチ読書会」に参加することをきっかけにして、読書会に参加する一か月前から、禁酒を始めました。

 しかし、読書会に参加する直前になって、ささいなことをきっかけにして、思いっ切りお酒を飲んでしまって、それからほぼ毎日お酒を飲むようになったのです。

 この時、好きでお酒を飲んでいるのではなく、なんとなく何者かに飲まされているのだと感じていましたが、そのような嫌なことを考えないためにも、飲んでしまうという悪循環を繰り返していたと思います。

 

 その後、読書会に参加して、心霊治療家を目指すようになってからは、毎朝、東(太陽)に向かって、アルコールを断つことを神に誓うようになりました。

 ヒーラーの虎さんの指導もあって、しばらくの間は、本当に苦も無く、お酒を断つことが出来ました。

 お酒を飲むことを簡単にやめることが出来たので、今度こそは、大丈夫だと思いましたし、私にお酒を飲ませてきた何者か?からも守られているという実感があったので、「なんだ、けっこう楽に出来るもんだね」と油断してしまったようです。

 

 しかしですね……。大事なことは、ただお酒をやめればいいということでもなかったようです。ちょうど神への誓いを10回破ることになった時に、今思い出しても、とても恥ずかしくてありえない経験をしてしまいました。

 それが、私にとっての最後のお酒となってしまいましたが、今度誓いを破ったら、いったいどうなってしまうのだろうか?と、とても怖くもなりました。

 また、これを機に、夢の内容を覚えていることが少なくなったのも、このことと関係があるのかもしれません。が、私にもよくわかりません・・・。

 

 それではこの続きは、「お酒をやめた日(中)」で書きたいと思っています。