憑依された経験

 これは、高校生の時に経験したことです。今から30年近くも前の出来事なので、何故?憑りつかれてしまったのかを思い出すことが出来ません。けれども必死に霊とたたかっていた記憶だけは、今でも強く残っています。

 

 その体験は、小さい時から私の体に入ってきて、持病のぜんそくの発作を起こす男性の霊とはあきらかに違いました。それは女性の霊と思われる存在で、私の精神の領域に侵入してきて、私を自殺へ追いやろうとする、とても危険な霊でした。今思うと、とつぜん憑りついたというよりも、私を狙ってこちらの様子をうかがいながら、隙をみて距離を縮めてきたように思われます。

 本当は霊能力のある人に助けてもらいたかったのですが、近くに信頼できる人もいなければ、この状況を理解してくれる人もいませんでした。

 

 とにかく、気を抜くと発狂しそうでした。夕方くらいだったと思います。私は霊のことを理解している友人に、すぐ連絡をいれました。「女の霊が憑りついた、俺が飛び降りるのだけでも防いでくれ」と懇願しました。この時ばかりは、友人がいてくれて本当に良かったです。

 その女性の霊は、私の精神を完全に支配しようと、どんどん私に対して重圧をかけてきました。そのたびに私は絶叫しながら、ベランダの手すりにしがみつき、必死に抵抗しました。ベランダをのりこえそうになるたびに、友人に抑えられた記憶があります。(その時の友人は、誰だったのか?何人だったのか?忘れてしまいました。けれども本当に助かりました。ありがたいです。)

 

 この時はまだ、シルバーバーチの霊訓をはじめとする、スピリチュアリズムには、出会っていませんでした。それでも、日頃から霊界に関する本を読んで勉強していましたので、「これは、私がおかしくなったのではない、憑依によるものだ。だから神様助けてください。お願いします。」と必死に祈った記憶があります。さらに、この時知っていた除霊の方法も合わせて行いました。

 幸いなことに、この危険な状態も、その日のうちに落ち着いたので助かりました。(除霊と言っても、自分の意念を瞬間的に爆発させるだけですし、結局は守護霊に救ってもらったのかもしれません。)

 

 今でも思うのですが、この当時に、もしも霊界に関する知識がなかったら、最後には精神病院送りになっていたかもしれません。

 最後に、憑依されるってことは、憑依される原因が自分にあったのかもしれないということです。その当時はわかりませんでしたが、今振り返るとそのように思えるのです。こういう経験は、出来れば聞くだけに留めて体験しない方が身のためですね。