実際のヒーリングから学んだこと

 ヒーリング依頼者の行いや心が神の御心にそぐわないせいなのか、実際にヒーリングを施しても、ほとんど治療霊(霊医)の方が治療らしい治療をせずに終えてしまうこともあるらしいです。

 また、実際に病んでいる箇所を直接治療するのではなく、その原因となっている根本の問題に働きかけることもあるそうで、人によってヒーリングの内容も効果も違っているようです。

 

 これから話すのは、あるヒーラーにヒーリングを依頼して学んだ一例です。

 

 もう一年くらい前のことになります。私の知り合いに、介護の仕事をされているフィリピン出身の女性の方がいます。

 その方のお兄さん(50歳くらい)がフィリピンに住んでいるのですが、痛風を患っているうえに結核にかかってしまったそうで、とても苦しんでいたそうです。

 そのお兄さんは自分がつらいために家族の方に当たり散らして迷惑をかけたり、わがままばかり言ったりするなど、日ごろの生活態度は良いとは言えなかったようです。

 

 私を通して紹介する形で、その男性のヒーリングをお願いしました。

ヒーリングのためにヒーラーに伝えた情報は、その男性の名前とフィリピンに住んでいるということくらいです。

 

 今回の依頼者に対しては、4日間の遠隔ヒーリングという形で行われました。

このヒーラーの方は、依頼者の状態と治療霊の動きがはっきりとわかる時もあるそうです。

 

 このフィリピンの男性の場合、病気の原因が本人の生き方にあるようでした。自分自身では、努力をしない他力本願の生き方で、人への迷惑などは意に介さず自分の主張しか考えないことによるものだそうです。

 そのため、依頼者の男性の心は、暗く汚れていたそうですが、4日目のヒーリングによってその汚れた心の状態が綺麗に変わったそうです。

 

 私はさっそく依頼者の妹さんに、その結果を伝えることにしました。今回のヒーリングによってあまり変化はないかもしれないことと、日ごろの生活態度を改めて少しでも善行をすることで、病気も良くなっていくという内容です。

 

 彼女は、ヒーリングの結果を素直に聞き入れてくれました。彼女の亡くなった祖父も、ヒーラーとして人のために活躍していたそうです。

 

 彼女から、「私たち家族は、お金がないのでとても善行をする余裕がないよ……。」と言われました。

 そこで、彼女の方から依頼者である兄に、家族や困っている人に優しい言葉をかけるだけでもやってみることを伝えたらどうだろうか?とアドバイスをして、様子をみることにしました。


 それから、数日たって……。

 

 彼女の兄は、病気を見てもらうために、評判の良い病院へ行ったそうです。

そして、そこで診てくれた若い男性医師に言われた一言が、「私が言ったことを守れない人には薬を出しません。」ということでした。

 

 とにかく、一緒に来た家族に対しても生活態度を改めるように誓わなくてはならなかったそうで、しぶしぶ承知したようでした。

 それからしばらくして、結核の方は良くなったそうですが、痛風の方は以前よりは良くなったものの一進一退の状態だったようです。

 

 それを見かねて、兄に対して彼女はこう言ったそうです。「お兄さんは、神様をあまり信じていないかもしれないけれど、私の言うことを信じて、毎日、神様に祈ってみてよ。」「嘘だと思ってもお祈りの仕方を教えるから、とにかく毎朝、神様に祈ってみて。」と……。

 

 それから、一週間たったのちに、彼女はお兄さんの奥さんと電話で話をしたそうです。奥さんが言うには、お祈りするようになった3日目から家の中が静かになって、子供たちも不思議がっていました。

 どういうことかというと、毎日、朝から痛風の激痛のせいでお兄さんが大声で喚き散らすので、うるさくてしかたなかったそうなのです。

 

 それが、あまりにも静かな日々が続くので、奥さんの方は「とうとう、夫がどうかしてしまったのではないか?」とさえ思ったそうです。

 

 彼女のお兄さんが遠隔ヒーリングを受けてから、1年ほど経ちました。久しぶりにお兄さんの近況を聞いたところ、痛風がすっかり良くなってしまったとのことで、家族で仲良く写っている写真を見せてもらいました。

 


 私たちは、スピリチュアルヒーリングに対して、奇跡的な治癒を期待してしまうと思います。きっと、彼女のお兄さんも、それを望んでいたのだろうと思います。

 

 私が抱いてきた、スピリチュアルヒーリングに対するイメージとは、奇跡的な治癒によって依頼者に霊的真理の種が蒔かれていくというものでした。

 しかし、今回のスピリチュアルヒーリングでは、奇跡的な治癒というものはありません。それでも治癒にいたるまでの霊界の導きは、ずっとあったのです。そのことに、みなさんも気づいてもらえたでしょうか?

 

 実際のヒーリングを通して学んだこととは、「目先の結果に一喜一憂するのではなく、地上と霊界の双方にわたる幸せを、善霊たちは考えてくださっている。」ということです。

 

 けれども、この地上では、多くの方が奇跡的な治癒を求めてスピリチュアルヒーリングを受けるのではないでしょうか?このブログを書いている私もその中の一人であります。

 この先どうなっていくのか?まだまだ学んでいかないと、わからないことばかりです……。