――続「霊訓」――

インペレータ―の霊訓

W・S・モーゼス著  近藤千雄訳


 「私こと Imperator  Servus  Dei (神の僕インペレータ―)は四十九名から成る霊団の頭(かしら)であり、監督と統率の任にあり、他のすべての霊は私の指導と指令によって仕事に当たります。

 

 私は全知全能の神の意志を成就せんがために第七界より参りました。使命達成の暁には二度と地上には戻れない至福の境涯へと向上して行くことでしょう。

 しかしそれはこの霊媒が地上での用を終えた後となるでしょう。そしてこの霊媒は死後において地上よりさらに大きな使命を与えられることでしょう。

 

 私の下に私の代理であり副官である レクター Rector  がいます。彼は私の不在の折に私に代わって指揮し、とりわけ物理的心霊現象にたずさわる霊団の統率に当たります。

 

 レクターを補佐する三番目に高い霊が  ドクター Doctor, the Teacher  です。彼は霊媒の思想を指導し、言葉を感化し、ペンを操る。このドクターの統率下に、あとで紹介する知恵と知識を担当する一団が控えています。

 

 次に控えるのが、地上の悪影響を避けあるいは和らげ、危険なものを追い払い、苦痛を軽減し、よい雰囲気を醸(かも)し出すことを任務とする二人の霊です。

 この二人にとって抗し切れないものはありません。が、内向的罪悪への堕落はどうしようもありません。

 そこで霊界の悪の勢力――霊媒の心変わりを画策し、聖なる使命を忘れさせようとする低級霊の誘惑から保護することを役目とする二人の霊が付いております。

 じきじきに霊媒に付き添うこの四人を入れた七人で第一の小集団(サークル)を構成しています。われわれの霊団は七人ずつのサークルで構成されており、それぞれに一人の指揮官がいて六人を統率しております。

 

 次のサークルは愛の霊のサークルです。~(途中省略)

 

 ~いずれのグループの霊たちも、みずからも進歩を求めている霊たちです。霊媒に体験と啓発を与え、霊媒と生活を共にし、霊媒とともに進歩せんと志す者たちです。

 霊媒に教えることによってみずからも学び、霊媒を向上せしめることによってみずからも向上せんとしているのです。

 

 われわれのこうした仕事は愛に発する仕事です。それみずからが報酬をもたらすのです。霊媒に祝福をもたらし、霊媒を通じて人類に祝福をもたらし、それがわれわれにとっての祝福となるのです。

 

 全能の父なる神の祝福のあらんことを」


――あなたは神の僕(しもべ)ですか。

 

「いかにも。神の僕として選ばれ使命を仰せつかることは、われわれ仲間の間にあってはただならぬことです。

 私はこの霊媒を通じての使命を終えたのちは二度と個的身体をまとって戻ることのできない境涯へと赴きます。他の霊を通じて影響力を行使するのみとなるでしょう。

 

 皆さんはすべからく大神の導きを求めねばなりません。おのれを恃(たの)む者は滅びる、滅びる、滅びる……(とくに厳粛な調子で述べた)。神は光明と導きを求める者を決してお見捨てになりません。決して、決して、決して……」 

 

(※ここでの恃む者…とは、自分の思い通りになることだけを願ったり、期待したりするような利己的な人のことだと思われる。)